第23回国際10Rクラス全日本選手権大会

日時:平成20年2月10/11日   開催地:名古屋市港区中川口公園

優勝コメント

10Rクラス全日本大会

2月10・11日に、昨年と同じ名古屋市内の中川運河で開催された「10R級全日本」で幸運に恵まれ優勝することができました。
 私の艇は英国でよく使われる手法ですが、RM級のハルに10R用のAリグをセットしたいわば兼用、強風で波が出ると本格的な大型ハルには手も足も出ません。  艇数を増して、大会を盛り上げることができればとの参加でした。
 迎えた第一レース、よいスタートで最初の上マークをトップで回航する際に廻りを間違えて平尾艇に絡んでしまい失格(平尾さんゴメンナサイ)。  最悪の出だしでした。
ところが分からないもの、ボケたといわれないように以後は慎重に走ろうと心がけたのが良かったのか、スタートが好調。  失敗しても大きなセールのブランケットを避けて選んだコースがことごとく的中。  おまけに、風も初日の数レースを除いてほとんど大好きな微風。運河というレース場の特徴からスイングリグの得意なランニングコースが多かったこともあって優勝してしまいました。  岡田さんの不参加、大型ハルで優勝候補の桑沢さん・高山さんの調子がいまひとつだったこと、最速橋本艇のチューニング不足等、すべてが私にとって良いほうに廻ってしまった大会でした。
 大型艇には走らせてはじめてわかるなんともいえない「味」があります。  できるだけ多くの方にこの「味」を体感していただきたいのです。  本格的に大きなハルを建造しなくとも、RMハルでも十分楽しめます。  また、眠ったままの10Rハルはもったいないです。この際、全面的にお手伝いしたいと思っています。  ご遠慮なくお声をおかけください。
 最後になりましたが、大会を盛り上げるために参加していただいた静岡支部・中部支部からのスキッパー、絡んだり故障でノーコンになった艇をいやな顔もせずにレスキューしていただいたり大変お世話になった運営の方々に心からお礼申し上げます。  ありがとうございました。

317 石川淑彦

 

レース記                                                            (敬称略)

日本列島大雪に見舞われた寒波襲来の中、幸運にも快晴に恵まれた21011日の2日間、10R全日本選手権(参加12艇)が名古屋市中川運河で行なわれた。
 1日目は8レースを消化。  徐々に強まる風のなか、6レース目くらいよりBリグ優位の風となり、10Rの魅力である他の艇では味わえない水面を突っ切るような爽快な走りを満喫した。  しかしその半面、接触があると艇に大きなダメージを与えてしまう。  他のクラス以上に権利艇・非権利艇ともより早く声を掛け合い、双方が接触回避に努める事が重要となる。
 
2日目は、1日目とうって変わり、緩やかな風が吹きのんびりムード。  コースも短く設定されたが、一つ位置取りを間違えると取り残され、タイムアウト組が続出したが、何とか10レースを消化した。  昨年と同じく1日目は強風(8レース)、2日目は微風(10レース)と強弱の風に対して、どのように対応するのか、双方を制したものが優勝に結びつく。  今回優勝のJ317は、艇を良く知り、艇の性能を十分に引き出した結果だと思う。  久々の参加者もあり非常に喜ばしいことであるが、走り慣れていないことや、トラブルにより本来の艇の性能が引き出されないまま終わってしまった艇もあり、残念だ。  夜の会合では、全日本以外にも10Rを走らせる機会を作ろうとの合意がなされ、10Rの発展につながる事を願う。

10Rクラス委員 高山